C3 高分子化合物の概要

高分子化合物とは分子量が一万を超える様な巨大な分子（ポリマーとも言う）の化合物の総称である。

普通の化合物の分子量は500以下であることがほとんどだが、高分子化合物は分子量が1万〜数百万のものが多い。

身近な高分子化合物としては綿や麻、羊毛などの植物、動物由来の天然高分子化合物、そしてプラスチックなどの人工的に合成された合成高分子化合物がある。

多くの高分子化合物は小さな構成分子が繰り返し結合した形をしており、これらが結合する時の反応を「重合」という。

この重合にも種類があり、付加重合、縮合重合などが主である。

付加重合は分子の二重結合を外し、その外れた手で他の分子と結合するという反応を繰り返し行うことにより、巨大な分子の列を作り高分子化合物を作るという重合方法である。

縮合重合は分子中に含まれる水などの単純な分子を外すことにより空いた手を他の分子との結合に使うという形で高分子化合物を合成すると言った重合方法である。

これらの方法などで合成された高分子化合物はその丈夫さと加工性の高さから、世界で広く使用され、浸透している。高分子化合物は現代社会にとって、無くてはならない重要な物質だろう。