あらゆる子どもが楽しむことができる共遊玩具(知育玩具)

デザイン科 No.16 杉山里彩

①研究の背景

コンセプト「社会を支える共遊玩具」

支えるから連想したときに、様々な流れの中心である社会を支えることが大切だと考えた。そして社会を支えているのは多くの人が存在し、関わりあっていて、その中でも子育てをしている家庭に注目した。子育てにおいては玩具を使うことで子供だけでなく大人も豊かに成長することができると考えた。それがどのような子供(状態に左右されない)でも誰でも楽しむことができて一緒に遊ぶこともできるものを作りたいと思いこのテーマにした。

対象⇒2~6歳ごろ

②仮説とねらい

①共遊玩具について

今まで発売されたものは累計4000点を超え、現在は玩具メーカー18社が協力して毎年150商品が売り出されている。協会の指針に沿って各メーカーが設計し、専門家の審査に合格すれば商品パッケージに盲導犬かうさぎのマークで表示する。

盲導犬マーク⇒目の不自由な子ども達も一緒に遊べる。(例)スイッチのONに凸表示がある、手でさわって確かめられる、音で情報を知ることができる

うさぎマーク⇒耳の不自由な子ども達も一緒に遊ぶことができる(例)音が遊びの中で重要な位置を占めている玩具であるが、音のかわりに他の手段(光、振動、動き、文字、絵等)で遊びを促してくれる、視覚を通してコミュニケーションを楽しめたり促進させる

②遊びの効果

共遊玩具を作るに当たって、まず玩具の種類を決めることにした。最初の予定では自由に主に発想表現ができる積み木にするつもりだったが、最近では積み木以外で遊ぶことが多い→好まれる玩具の系統の変化があることが分かり、ボール転がしにすることにした。

五感は人の知的活動の基本であるため、感覚を習得する感覚教育は非常に大事である。指先を使うことで手先の器用さが鍛えられ、五感の刺激と共に脳を効果的に刺激し、知的効果をもたらす。

集中力→作る時、熱中している子どもは多く集中力は高い。勉強するときやスポーツをするときに役立つ集中力を身に付けるのに役立つ。

想像力→形や色を見て身近にあるものを想像する。そして、そこから何を作ろうか考える。

創造力→新しい物を生み出す創造力はどこでも必要とされる。積み木でアイディアを生み出す力を養い将来につなげる。

表現力→自分で考えたものを表現する力を身に付ける。

思考力→上手くいくはずだったのになぜ失敗したんだろう、こうしたらどうなるだろうなど考える力、思考力を育む。

空間認識能力→判断力や立体感覚を育む。

知的好奇心→自発性を高め、何かを知って嬉しいといった感覚を経験していくことで生まれる。失敗したら方法を変え、何度も挑戦して成功体験の喜びを得る。目標をもてる子になる。

片付けの練習→元に戻す作業は頭を使うため、良い影響を与える。

③研究内容

「ボール転がし」

・基本はボール転がしとして遊ぶことができる。転がすパーツは自分の好きなように取り付けることができる。

・パーツには印をつけ分かりやすくする。また、木琴パーツには一つひとつ点字がついていて視覚障害のある子どもでもどの音の木か分かる。

・色覚障害の子どもでも楽しむことができるように色にも配慮する。水性の安全な塗料を使って舐めても危険がないようにする。

・ボールが上に落ちると低いドから高いドまで鳴るの8つの木琴パーツがある。

・こすったり動いたりすると音が鳴るギロパーツがある。

・回転パーツがあり回って動きと風を感じられる

・ボール転がし以外の遊び方は裏の留め具を使って積み木遊びができる。穴が開いていて磁気もあるので違った遊びもできる。他には木琴パーツやギロパーツを使って簡単に楽器を楽しめる。

④技術的知識

子どもの口の大きさ⇒約4.0㎝ (トイレットペーパーの芯の直径とほぼ同じ)、特に6~20㎜の大きさのものは子どもが口に入れると、のどに詰まらせやすく窒息のおそれがある。あめ玉、こんにゃくゼリー、ピーナッツ、文房具や硬貨、ボタンはさける。

手の大きさ⇒2歳10㎝、3歳11㎝、4歳12㎝、5歳13㎝、6歳14㎝、7歳15㎝

手の届く距離⇒1歳約90㎝、2歳約110㎝、3歳約120㎝

・赤×黒は色弱者から見ると分かりづらい、色のシミュレーターというアプリを使う

⑤これからの取組

・Macのillustraterを使用し、製図をかく。

・木取りをして作業をする。

・組み立て、塗装をする。

・玩具名と簡単な紹介と遊び方が記された説明書を作る。(Macのphotoshopを使用)

現時点では木の加工まで終了しているので、組み立てと塗装をし、説明書を作って終了。

⑥まとめ

このような玩具をきっかけに健常児も障害のある子どももみんなで一緒に遊ぶ、行動をすることができるようになる社会作りができるようになったり、また成長に合わせて遊び変えられるので自分自身だけでなく周りの人も成長できるようになってほしい。

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